ノンスタイル「取り調べ」
石田:お願いしま~す!
井上:どうもよろしくお願いしま~す!
石田:え~、も~楽しいっすねぇ!
井上:はい
石田:いやあ、もう楽しいですよねぇ~!
石田:いや、こんな日はね~、もう~、漫才をパ~ッとやってね~、パ~ッと笑ってもらってね、もう、パ~ッと帰りましょう!
井上:帰ったらあきませんよ!
石田:んで、パ~ッと打ち上げ行きましょうね!
井上:いえいえ
石田:もう、飲みに行きましょう!ハァ~ッハッ(笑)飲みに行きましょう!ハァ~ッハァ~イ(笑)
井上:ええ、ええ
石田:ねえ、どう、ウェエ~イ!飲みに行きましょう!
井上:いえ、行くんですけど
石田:行きましょ、行きましょ!
井上:まだ!置いといてください、その気持ち!
石田:んんんんん~~ん!
井上:まだ置いといてください
石田:うんうんうんうん!飲みに行きましょ、飲みに行きましょ!
井上:飲みには行くんですけど
石田:はいはいはい!
井上:ちょっとやりたいことがあるんです
石田:何ですか何ですか?
井上:言うたらあの~
石田:うん!
井上:刑事のね、この、「取調べのシーン」ていうのをやってみたいなと思って
石田:うわ、ええやんか!じゃ、それもう、パ~ッとやって、もう、パ~ッと飲みに行きましょう!
井上:言わんでええって、だから、そういうこと~!
石田:パ~~っとやりましょう!ウェッヘェ~!
井上:はぁい、いぇ…
石田:へへ、へへ…
―ヨダレを手で拭う石田
井上:わぁお、気持ち抑えてくれや、マジで!
石田:抑える抑える!あぁ!
井上:だから俺が刑事やるから、
石田:おう!
井上:お前ちょっと犯人の役やってくれ!
石田:合点承知の輔!
井上:めんどくさいな~お前!
石田:じゃ、ちょっくら犯罪犯してきま~す!
井上:誰がリアルに犯罪せぇ言うてんねん、お前~!やった「てい」でええから
石田:あぁ、そう
―取調室にて
井上:「バン!お前がやったやろ!」
石田:「すいませんっしたっ!」
井上:早いわ、おい!早い早い!
―右手を挙げ、「飲みに行こうよ」とジェスチャーする石田
井上:行かへんって~!
―客席に「すいません」と手を合わせ、そ~っとステージをはけようとする石田
井上:行かへんってまだ~!いや、「すいません」やない、おい!おい!
石田:……、はっ?
井上:DVDとか見てる人お前、ぞっとするぞ~お前!
石田:アハハ…
―客席(笑)
井上:「もう行くんかい!」みたいになるぞ~お前~!
石田:アッハハハハハ!(右手を上げたまま)へぁっ?
井上:違、違、違うやん、お前!そこお前、あんなに認めてもろたらあかんで~!
石田:さっさとやりましょっ!
井上:何やねんコイツ、腹立つ!
井上:「バンッ!お前がやったんやろ!」
石田:「(横を向いたまま)…」
井上:「石田~!ええかげん…」
石田:「すいませんっした!」
井上:吐いたらあかんねん、おい!
石田:フッフッフッ!「すいません、2名飲み放題で~!」
井上:打ち上げ予約すな、お前!
石田:「2秒後に行きます!」
井上:2秒後に行くな~、お前!どこで予約してんねん、それお前~!
石田:…
井上:違うやん!そこは否定してくれんと~!
石田:「そうなんですよ、僕がやったんですよ~!って、何でやね~ん!」
井上:誰がノリツッコミで否定すんねん、おい!どこの犯人がノリツッコミで…
―ビールを注ぐ仕草をする石田
井上:打ち上げ始めるな、おい!ビール注いでるやろ!
石田:「ええ、ええ、ええ!」
井上:打ち上げ始めるな!
石田:「あ、すいません、すいません」
井上:飲むな、飲むな、おい!打ち上げ始めるなって~!
石田:えっ?
井上:違、そこはちゃんと否定してくれよ!
石田:「バン!お前がやったんやろ!」
井上:「いぇ、僕じゃ…無いんじゃ…」
井上:下手くそか、お前!白々しすぎるやろ、おい!
石田:「僕じゃないっすよ!僕頼んだん唐揚げですもん!」
井上:オーダーの話ちゃうねん、おい!ちゃうちゃう、打ち上げの気持ちちょっと置いといてくれや!
石田:えぇっ!?
井上:そこはだから、悪い感じに否定せえや!
石田:ゴホッ!ゴホッ!もう、ゴホッ!無理…
井上:「体調悪い感じ」じゃないねん、お前!
石田:ヘッヘッヘッ!
井上:誰がそんな感じで否定せえって言うてんねん!
石田:ヘェヘッヘッ…
―なにかを搾る仕草をしている石田
井上:唐揚げにレモン搾んな、お前!
―レモンをよ~く搾る石田
井上:何美味しくいただこうとしてくれてんねん!
石田:…
井上:ちゃんとやれや!
石田:はい
井上:俺が言うてんのは態度や態度!
石田:(手を合わせ)「サワデ~」
井上:それタイ語や!
石田:(ニコニコしながらなにか搾る仕草をする)
井上:しょ~も無いことせんでええねん、お前な!俺が言うてんのは、態度を悪い感じにな…
―搾ったものを何かに注ぐ仕草をする石田
井上:チューハイにグレープ搾んな、お前!
―マドラーでかき混ぜる石田
井上:何グレープフルーツ入れて美味しくいただこうとしてんねん、お前!
―そのチューハイを人に配る仕草をする石田
井上:人に配んのかい、お前!…ちゃんとやれ言うてんねん!!
石田:やぁったらいいんでしょうが、はい!
井上:「バン!お前がやったんやろ!」
石田:「知らんな~!確かに俺はアイツが憎かったぁ!(生卵をかき混ぜる)
石田:憎くて憎くて仕方がなかった!(溶いた卵を回し入れる)殺してやりたいほどなぁ!ただ残念ながら俺は、(ご飯を雑炊に入れる)やってへんねん!」
井上:雑炊仕上げんな、お前!明らかにシメまでいってもうたやないか~!
石田:「うどん派~?」
井上:そういうので怒ってんちゃうねん!「どっち派」で怒ってんちゃうねん!
―伝票をチェックする石田
井上:伝票チェックすな、お前!何チラッと値段気にしとんねん、お前は!もう、やれや!!ちゃんと、腹立つ!もうええわ!
石田:や~るやる、ちゃんとやるがな!
井上:やれへんやんけ!
石田:やるやる!ラストチャンス、ラストチャンス!
井上:おう、ラストやぞぉ~!
井上:「バン!(机を叩く音)」
―飛び上がる石田
井上:しばいたろか、おい!
―体をビョンビョンさせている石田
井上:しょ~もないことすんな、腹立つなあ、おい!
石田:(ニヤニヤしながら)何でそんな怒ってんの?
井上:当たり前やろがい、んなもんお前!
石田:何で、何で~?
井上:「何で」って、お前がちゃんとやれへんからやろがい!
石田:何で、何で・何で何で、何で・何で何で、何で
井上:「飲~んで、飲~んで飲んで」みたいになるな!
井上:なに、打ち上げのノリ出してきてくれてんねん!
石田:えぇ~~!
井上:もうええわ!見本見せるわ!
石田:うん
井上:俺が犯人やるから、お前が刑事やって!
石田:はい、喜んで~~!
井上:店員すな!
石田:「もしもしも?…、おぬしが~、やったんじゃ…」
井上:キャラ設定どうなってんねん、お前!お~い!俺そんな感じで演じてたか~?
石田:(超小声で)知らんかってん
井上:俺、「バ~ン!お前がやったんやろ!」だろ!
石田:「(拳銃を井上の心臓に向かって)バ~ン!お前がやったんやろ~!」
井上:もう、やってもうてるやん!完全に撃ち抜いたやん!…机叩けよ~!
石田:「バ~ン!おまえがやったんやろ~!!」
―机を打った反動で飲み物をこぼしてしまう石田
井上:「フッ!知らんなあ!確かに俺はアイツが憎かった!」
―隣の同僚に謝りながら、こぼした飲み物を拭く仕草をする石田
井上:「憎くて憎くて仕方なかった!殺して…」
―コップが付いていた机の部分を執拗に拭く石田
井上:粗相すな、お前は!今の「バ~ン!」でこぼしたとか、要らんねん!
―苦笑いしながら、もう1杯くれと頼む石田
井上:もう1杯やないねん、お前!腹立つの~!
石田:へぇ?
井上:何してんねん、さっきからお前!うっとおしいなあ!
石田:なんやねん!お前、全然ノリ気ちゃうやんけ~!
井上:当たり前やろが!
石田:車で来たん?
井上:そういうことちゃうねん、お前!「車で来て酒飲まれへんから打ち上げ楽しないなあ」言うてんちゃうねん、お前!
石田:えぇ?
井上:何回おんなじシーンすんねん!俺、この次に行きたいねん!
石田:「カラオケ用意してま~す!」
井上:打ち上げの話ちゃうねん、お前!
石田:「次行きましょう!」
井上:誰が2次会行きたい言うてんねん、お前!
石田:うん?
井上:ちゃう、俺は言いたいセリフとかがあんの~!
井上:「いい加減諦めたらどうや!」
石田:「そうやって!もう終電には間に合わへんって!」
井上:打ち上げの話しちゃうねん、だから~!
井上:そんなことを言うてんちゃうやろが、お前!
―歌の本を見ながら、次に歌う曲を探す石田
井上:曲選びながら、カラオケ盛り上げんな~、おい!
―体で調子をとりながら曲を探す石田
井上:要らん!そんなんは~!黙って見といて!
井上:「この落としの井上が、必ず落としてみせる!」
石田:「(井上の肩に手を掛けて)落としてみせるぜ~!領収書で~!」
井上:サラリーマンか、お前!値段そんなんで落とすとかええねん!
―スピーカーの影響で耳がキ~ンとなる石田
井上:「スピーカー、キーン!」とかええわ、おい!
―ボリューム落としてと頼む石田
井上:カラオケでようあるけど、黙って聞いといて!
井上:「吐け、吐けといったら吐くんだ!」
石田:「(背中をさすりながら)そやで、飲みすぎやで~!」
井上:どっか行け、お前おい!!
石田:「飲みすぎ!」
井上:打ち上げの話はどうだってええやろ!俺、刑事の取調べがやりたいってやってんねん!
―マイクのエコーを調節する石田
井上:マイクのエコー、気にすな~!
井上:もうええわ!
パンクブーブー 「ナンパ」
パンクブーブー 「ナンパ」
ボケ:佐藤(以下、さ)
ツッコミ:黒瀬(以下、く)
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さ&く「どうも〜パンクブーブーです」
さ「まあまあ、ねえ、今日は何の話をしようかなと。」
く「はい!」
さ「今、二つほど迷っているんだけど」
く「二つ、悩んでる?何でしょうか?」
さ「どっちの話がいいでしょうかね〜?」
く「何?どっち?どっち?」
さ「街で女の子をナンパした時の話と、、」
く「あー、いいじゃないですか」
さ「船で沖に出て難破した時の話」
く「それは、やめとこ!笑。いろいろあったから」
さ「あ、どっちもナンパの話なんだけど」
く「うん。もう一個の方はやめとこ、いろいろあったから! 街のナンパの話聞きたい」
さ「この間ね、僕ね、女房がいるにもかかわらずナンパしちゃったんですよ」
く「あ〜、ダメじゃないそれは」
さ「これが、またいい女でね!」
く「あ、そう!」
さ「もし、花に例えるならば、まるで〜 とても〜きれいな〜花。」
く「下手くそだな!おいw ひとっつも例えてねえじゃねか」
さ「まずは、その出会いから話をしたいんだけど」
く「出会いちょうだい!」
さ「その日はね、午前中なんだかんだあったんだけど」
く「午前中、なんだかんだあったの?」
さ「まあ、車にはねられたりとか。まあ、なんだかんだあったんだけど」
く「だいぶ、あったねw。だいぶな事あったね」
さ「いや、その日の午後ですよ」
く「うん、午後」
さ「俺、新宿の街をボッーーって言いながら、歩いてたわけ」
く「え、言ってたの?」
さ「うん!ボッ−、ボッー、ボッ−って言いながら歩いてたら、そしたらあれ、プ。だったかな。ぺ。だったけな〜」
く「え?」
さ「あ!思い出した。「パ」だ。パッて前見たら 」
く「はあ?」
さ「パッてみたら、、」
く「そこ忘れる??そこ忘れてたの?」
さ「パだった。うん、パッてみたら向こう側から、ものすごい美人。って書いたTシャツを着た女が歩いてきて」
く「すごい、女だな! そんなハードル上げてくるかね?w」
さ「26, 7くらいかな」
く「あ、ちょうどいいね」
さ「そう?男の俺でも26.5cmだから、結構でかいよね?」
く「あ、足のサイズね。ちょっと大きいかな」
さ「で、やっぱり男だからお尻を見ちゃう」
く「お尻好きなんですよね。やっぱ」
さ「で、お尻見てたらさ〜 歩くたびにプリッ、プリッ。っておならしてんのよ」
く「サイテー!ちょうサイテー!」
さ「で、髪の毛なんかもさ、さらっさらっのロングヘアーをバッサリ切ったようなショートカットでさ〜」
く「あ、短いの?お前の想像な?」
さ「その子が、また、ふわぁ〜っといい香りのする焼き鳥屋の方へ歩いていくのよ」
く「あ、焼き鳥屋ね!その子の、においじゃないのね」
さ「うん。でもね、あんまり後をつけたら怪しまれる。」
く「そらー、危ないよ」
さ「もしかしたら、警察に通報されるかもしれない」
さ「そこでよ。俺は、ちゃーんと警察に捕まる覚悟を持ってついていった」
く「あ、秘策0なん。秘策0で行ったのね」
さ「そしたら、その時だよ!その子がパッと振りかえって」
く「え?」
さ「ちょっとなんなんですか、さっきから。ついてこないでください!。って言ってきたらどうしようって不安に襲われちゃって」
く「言われたわけじゃないのね」
さ「ところが、意外にもだよ。「すみません。駅はどっちですか?」って言って。その子の方から俺に話しかけてくれたらいいのにね!」
く「あ、言われたわけじゃないの?w」
さ「そしたら急にその子がバーと走り出して」
く「走り出した」
さ「俺も、骨折してる足を引きづりながら追っかけて、、」
く「あ、骨折してんの?」
さ「午前中、車にはねられてるんだから」
く「あ、あ、だから骨折してんの?病院いけよ!」
さ「今度はね、その子がタクシーに乗っちゃたの」
く「タクシーに乗った」
さ「俺、もうやばい見失うと思って、俺も急いでタクシーに乗り込んで、もう心臓がばくばくですよ」
く「ドラマみたいじゃん」
さ「その隣で、その子もびっくりしてるわけよ」
く「同じ車?!!同じタクシーに乗ったの??」
さ「うん。そしたら車内にも気まずい雰囲気が流れてんのよ」
く「そりゃ、流れるよ」
さ「その時だよ」
く「うん」
さ「「おい、哲夫!お前は芸人だろ。そんな空気くらいしゃべりでなんとかしろよ!」って運転手が俺に言ってきたの」
く「運転手が言ってきたの??」
さ「お前、関係ないだろ!だいたいお前にはねられたせいで俺、足骨折してんだぞって」
く「そいつにはねられたの??すごい、偶然、何なのこの状況」
さ「そしたら急によ、その子の方が食事でもしませんか?って。その子の方から、誘ってきたのよ!」
く「へ?」
さ「俺もう夢じゃないかと思って、思いっきりほっぺたをつねったら、その子が痛がる痛がる」
く「その子、つねったの?」
さ「そう」
く「自分つねんなきゃ」
さ「で、そんな出会いをした女房がいるにもかかわらず、この間、ナンパしたっている、、」
く「あ、女房との出会いだったの???」
さ「そうそうそうそう!」
く「え、ややこしいよ!」
さ「そんな、女房がいるにもかかわらずナンパしたの。最初ね、渋谷をブラブラ言いながら歩いていたの」
く「それも、言ってたんだ」
さ「そしたら、あれプだったかな、ペだったかな〜」
く「いや、パでしょ」
さ「あ、思い出したぺだ。」
く「パだよ!」
さ「ぺ・ヨンジュンのポスターが貼ってあったの」
く「あ、それはぺだ!」
さ「そのポスターの前に綺麗な女の子が立っているわけよ」
さ「まあ、結構年はいってたけど、、、32~3個上かな?」
く「だいぶいってんな!」
さ「その子をナンパしようかと思ってたんだけど、その時、俺は考えたね」
く「何を?」
さ「女房と子供がいるのにナンパなんかしてもいいんだろうか?って」
く「まあね」
さ「そら、そうでしょう。隣に女房がいるのにナンパなんてできないよ」
く「あ、隣にいるの??」
さ「女房がいるのに。って言ったじゃん」
く「じゃあ、できるわけないだろう!」
さ「だから、ナンパしたんだけど全然うまくいかなかった」
く「当たり前だろ、バカたれが!!」
さ&く「どうも、ありがとうございました!」